基礎セミナー「サイエンスプレゼンテーション入門」

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授業目的

 百聞は一見にしかず」と言われるように、映像が報道や芸術、コミュニケーションに果たす役割は大変大きく、これはサイエンス、広い意味での科学について科学者ではない一般市民と対話する、サイエンス・コミュニケーションにおいても同様です。目に見えない現象や概念を現すためには、その可視化やグラフィカルな表現が重要で、記録された映像や動画に説明を加えれば、より正確に、より効率的に、イメージや理解を深めることが可能となるなす。この基礎セミナーでは、写真・映画技術の興りから電子化・ディジタル化への歴史を紐解きながら、科学映像に含まれる記録・伝達・表現の各段階について、まず入門的な知識を与えます。短編科学映像の企画制作の演習も交えたサイエンス・プレゼンテーションの体験から、科学の伝達に必要な基礎的なスキルを身につけ、サイエンス・コミュニケーション能力、サイエンス・コーディネーション能力を高める視点を涵養することを目指しています。

到達目標

 科学映像の歴史について知り、手法の変遷を概説できるようになる。デジタル映像の撮影・編集について、その特徴と機材の性質を知り、簡単な撮影や編集が行え、対象ごとに適切な映像表現を選別できるようになります。発展的には、さまざまな身近な科学対象を題材にして、短編の科学映像を企画について討論し、制作、プレゼンテーションできるようになります。

授業内容

 以下の項目を,実例を交えて概説します。た写真、ビデオ映像の制作の実習を行います。

1.写真・映画の発明(銀塩の原理とプロセス、カメラの原理、構成要素)

2.写真技術の発展(各種カメラの仕組)

3.映像の電子化・ディジタル化(ディジタル映像の特徴)

4.映像の伝達と記録(ビデオ技術、圧縮)

5.映像処理(映像処理の基礎)

6.フランク・ギルブレスの動作研究と高速度撮影カメラ

7.特殊撮影(低速度撮影、高速度撮影)

8.コンピュータグラフィクス

9.科学対象の映像表現、プレゼンテーション表現の企画演習

10〜14.科学対象の映像表現、プレゼンテーション表現の制作演習(撮影、編集、プレゼンテーション)

15.科学対象のコンテンツ化演習(ホームページコンテンツ化)